一番がいい!!
「静香センパイ〜!」
「あっ、知里ちゃん!
体調どぉ?
心配してたんだ」
「センパ〜イ…
心配だなんて優しいですね〜」
心がほっこりする。
中学の時の記憶がよみがえる。
「この通り、元気です。
…いやいや!
そんなことより話したいことがあるんです!
一緒に帰っていいですか?」
「いいよ!
知里ちゃんと帰るの久しぶりだね」
少し首をかしげながら、優しい微笑みで、私を見る。
あぁ、キレイだなぁ。1年見ない間にさらに綺麗になったなぁ〜。
本当にこの学校にきてよかった。
「静香センパイ!」
えっ?!
後ろから、聞きたくない声が聞こえた気が…
聞き間違いであってくれ…
ゆっくり振り返ると…
「高梨さんと帰るんですか?
僕も一緒に帰っていいですか?」
爽やかスマイルの柳澤くん。
ダメ!ダメ!
「…知里ちゃんが話したいことがあるって言ってるから…」
あっ、センパイそれは言わないで…
顔が青くなる…
「話したいことですか…
へぇ…」
私に顔を向ける明らかな『作り笑顔』…
人形のような冷たい視線…
「同じクラスの高梨さんとも友達になりたくて」