一番がいい!!
「僕も一緒に教えてもらってもいいですか?」
なんで、そーなるのよ?!
キッと睨み付ける。
「センパイ教え方うまいから。
一緒に勉強したら、きっといい成績取れます。
もっとセンパイと一緒に居たいし」
そんな恥ずかしい台詞も、イケメンが言うとこんなに自然に聞こえるんだ…
ちょっと赤くなるセンパイ。
「わたしが上手いんじゃないよ。
柳澤くんの飲み込みが早いからだよ。
そーよね!
みんな一緒にやりましょ!」
…そーなりますよね。センパイ優しいから。
「知里ちゃん、また明日ね」
もう、家の前。
「センパイは、僕が送って行くから『安心して』、休んでね。
行きましょう!」
『安心して』のところを強調するあたりが、余計に怪しい…
「知里ちゃん、またね」
センパイは手を振ると、柳澤くに背中を押されるように行ってしまった。