一番がいい!!
「私、遠藤 澪羅【エンドウ レイラ】。
澪羅って呼んでね。
私も知里って呼んでいい?
よろしくね」
そう早口で言われる。
サラッとした明るい髪色のショートボブの似合う、背の高い爽やかな女の子。
着崩した制服がよく似合ってる。
キレイな二重で見つめられるけど…
気のせいかなぁ、にらまれてる…?
遊実って呼んだけど、友達なのかなぁ?
気になったけど、早口で頭で理解するのが精一杯で
「うん、よろしくね…」
と返すことしかできなかった。
「ところで、
昨日、柳澤くんと帰ったんだって?」
「なぜ、それを?!」
言葉を被せるように問いかける。
「下校時間だったから、みんな見てたよ?
気付いてなかった?」
みんな見てた?…全然気付かなかった…
センパイに話さなきゃって思ってたし、そしたら、柳澤くん来るし…
周りなんて気にしてられないよ!
「入学式のときも、お姫様抱っこで運ばれていくし。
今日は、その話で持ちきりだよ!
柳澤くんとは、どんな関係なの?!」