一番がいい!!
澪羅が、去ってホッとした。
気になっていたことを、遊実に聞く。
「澪羅と友達なの?」
「ううん。
入学式のとき、たまたま隣で話してただけ。
…
私のキライなタイプね!」
私の耳元で話し、その距離のまま、私の目を見てニッコリ微笑む。
近いから、近いから!
女の子同士でも、ドキドキするから…
ふわっと甘い香りがする。
その距離と毒舌に耐えられず、背中をそらしながら
「…遊実 …さん?
そんな可愛らしい顔して…
まだ高校生活3日目ですよ。
友達は多いほうがいいのでは…?」
なぜか少し敬語に。
「私、第一印象で外したことないから!
知里と友達になれる直感も外してない!
さっきだって、澪羅話してるのに、違うこと考えてなかった?
笑いこらえるのに、必死だったよ。
友達は、数じゃないの、面白いかどうかよ!」
って私から顔を離し、ウインク。
バキューン!!
胸を撃ち抜かれたような気持ちになり、胸を抑える。
遊実になら、付いていける!