一番がいい!!
… そーだよね
スゥーーーっと熱が覚めるように、我に返った。
私が勝手に、センパイのことが大好きで…
私が勝手に、センパイを追いかけてきて…
私が勝手に、抱き付いて…
センパイが私のこと忘れてても、仕方ないよね…
勝手に、感動の再会なんて妄想しちゃって…
足から力が抜ける…
ペタリと床に座り込んだ…
「… ごめんなさい… 」
下を向き、袖で涙をこする。
センパイは、ポケットからハンカチを取り出すと、私の前にしゃがみ、差し出してくれた。
ぱっと顔をあげると、センパイの顔がすぐ側に。
泣いていたことも忘れて、センパイの顔を見つめる。
透き通る白い肌と黒い瞳。
肩を超える、艶やかな髪。
そして、ぷるっと柔らかなそうな唇。
私の会いたかったセンパイがここにいる…
忘れられても、やっぱり大好き…
また、涙がでそうになってきた…
「… もしかして、…知里ちゃん?」
センパイの目が驚きで大きく見開かれる。