一番がいい!!
家まで送ってもらい、センパイと柳澤くんは帰って行った。
ご飯を済ませ、忘れないうちに復習をしようと部屋にこもる。
「ここに公式を当てはめるって言ってたけど…
…あれっ、違うなぁ」
何度やってもわからない…
そーだ!
今日のお礼も兼ねて、センパイに聞いてみよう。
ナイス!私!!
… ツーツー
話し中だ。
私ってセンパイと縁が薄いんだろうか…
センパイが卒業してから、
来てくれた時も会えず…
今日も昼休み会えず…
私は、こんなに好きなのになぁ…
仕方ないから、別の問題に取り掛かろうとすると
電話が鳴る。
あっ、センパイだぁ!
「もしもし!
静香センパイ!
今日はありがとうございました」
弾んだ声が出る。
『ううん、またわからないことがあったら聞いてね』
「それなんですけど…
コツがあるって言ってた問題が解けなくて…」
『それね!
私の説明の仕方が悪かったのね。
今も、柳澤くんから電話あって…』