一番がいい!!


*******



翌日。



ドキドキしながら、4時間目の数学の授業。



補習はイヤだ、イヤだ…



机で祈りながら待つ…



「大丈夫だって!

もう結果は決まってるんだから」



余裕の遊実。



「自信があるんだね…

私は…やっぱり無理!!

神様仏様〜!!」



半泣きで祈る。



赤点だったら、センパイになんて言っていいの。



バカだって思われたらイヤだよ!!



ギリギリでいいんです。どーかどーか!!








ガラガラ…



「テスト返すぞ〜!

今回満点は1人」



あんなに難しかったのに、満点なんているの?!



さすが、県内トップクラスの進学校だ!





「柳澤 智哉!」



キャ〜!!



黄色い歓声。



スッと立ち上がると、また歓声。



イケメンで、成績優秀って本当だったんだぁ…



センパイに一緒に教えてもらったのに…



赤点じゃなくても報告し辛い…




「あとは、順番に取りに来い」





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