一番がいい!!
4時間目が終わるとすぐに、静香センパイの教室に走って行く!
「静香センパイ!!
センパイのおかげで、赤点じゃなかったんです!
ありがとうございました」
嬉しくて嬉しくて、センパイに抱きつきながら話す。
「知里ちゃんが頑張ったからだよ。
よかったね」
センパイも少し不安だったのかホッとしてる。
そして、満面の笑みで頭をポンポンとなでてくれた。
「柳澤くんは、どーだった?」
柳澤くんのことも気になるんだ…
「クラスで1人だけの、満点でしたよ。
センパイの教え方がいいんですね!
やっぱり、私とは違いますね!」
センパイの口から柳澤くんの名前がでるってことが、嬉しい!
「いいの。
高校最初のテストだもん。
このテストは、高校に合格して浮かれてる人たちを引き締めるためでもあるの。
だから、難しくなってるのに赤点を取らないだけですごいんだから!」
そんな意味もあったの?!
確かに、赤点が10人いるって言ってたっけ…
私より、優秀で入ってきてるはずなのに…
頑張ってよかったぁ〜!!