一番がいい!!


4時間目が終わるとすぐに、静香センパイの教室に走って行く!



「静香センパイ!!

センパイのおかげで、赤点じゃなかったんです!

ありがとうございました」



嬉しくて嬉しくて、センパイに抱きつきながら話す。


「知里ちゃんが頑張ったからだよ。

よかったね」



センパイも少し不安だったのかホッとしてる。



そして、満面の笑みで頭をポンポンとなでてくれた。







「柳澤くんは、どーだった?」



柳澤くんのことも気になるんだ…





「クラスで1人だけの、満点でしたよ。

センパイの教え方がいいんですね!

やっぱり、私とは違いますね!」



センパイの口から柳澤くんの名前がでるってことが、嬉しい!





「いいの。

高校最初のテストだもん。

このテストは、高校に合格して浮かれてる人たちを引き締めるためでもあるの。

だから、難しくなってるのに赤点を取らないだけですごいんだから!」



そんな意味もあったの?!

確かに、赤点が10人いるって言ってたっけ…



私より、優秀で入ってきてるはずなのに…



頑張ってよかったぁ〜!!



< 78 / 360 >

この作品をシェア

pagetop