一番がいい!!



「ごめん、遊実!

お弁当食べよ」



「遅いよ!先食べちゃおうかと思ってたんだから」




センパイの教室を出ると、校庭で食べる約束をしたベンチのところまで慌てて走ってきた。




「ごめんね。

赤点じゃなかったのが、すごく嬉しくて。

今度、センパイとドーナツ食べに行く約束したんだ」



ニコニコ顏で、さっきの話をすると



「柳澤くんのために頑張ってるじゃない!

きっと喜ぶよ」




「そーだといいけど…」


心配になってきた…



協力する気になってきたけど…



あの裏の顔はやっぱりセンパイに合わないんじゃないかなぁ…





「それに、静香センパイもちょっと柳澤くんのことに興味持ってるよね」



「やっぱりそーかなぁ。でも、私、複雑だよ…」



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