一番がいい!!
その顔を見て、柳澤くんはニヤリと
「…高梨さん、実はバカだろ?
勉強したときの内容、付いてこれてなかったし」
えっ、気付いてたの?!
助けを求めて目線送ったけど…
無視してたのは気のせいじゃなかったんだ…
笑顔が凍りつく…
「気付いてたら、もっとゆっくりやってくれてもよかったじゃない!」
あの時のことが蘇り、カチンときた!
「書くのに必死で、話さないし。
オレがセンパイと話せてちょうどよかったよ。
あっ、あれも協力のうちだった?」
腕を組みドアにもたれながら、ケタケタ笑う。
開いた口がふさがらない。
イライラついでに、あのとき気になっていたことを聞いてみる。
「柳澤くんって、勉強会の必要あったの?」