一番がいい!!
ピンポーン♪
来たぁ〜〜〜!!!
リビングからダッシュで、玄関を開ける。
「知里ちゃん、お待たせ。
行こっか!」
そこにいたセンパイは、春らしいピンクのカーデガンに、白のふんわりスカート。
背中には、小さめのリュック。
薄めにお化粧もしてある。
あぁ〜〜!!
可愛い!似合いすぎだから!
ポカンと、見惚れていると
センパイの後ろから、ヒョコッと
「高梨さん。こんにちは。
見惚れる気持ちはわかるけど、行こっか」
爽やかな青のシャツに、黒の細身のパンツ。
王子様は、私服もオシャレ…
あれ?
なぜ柳澤くんが?
駅前の待ち合わせじゃ?
顔を見続けると
「センパイに早く会いたくて、迎えに行っちゃったんだ」
そんなことが恥ずかしくもなく言えるなら、私の協力いる?!
また思ってしまう。
「…もー、恥ずかしいじゃない。早く行こっ!」
私の手を取ると歩き出すセンパイ。
照れてるよ。可愛いなぁ。
悪い気はしてないよね。
ちょっとは気があるのかも。
その姿に、私が照れちゃうよ!