一番がいい!!
順番が回ってきたので、固まってるセンパイを連れて席に座る。
天気がいいから、テラス席に通された。
私とセンパイは、カフェオレ。
柳澤くんは、コーヒー。
ドーナツを1つずつ。
注文を終えると、まだ固まってるセンパイとギコチナクなった柳澤くんをよそに、私は一人で話していた。
こんな2人の顔は見れないから、とっても優越感。
注文した飲み物とドーナツが届き
「いや〜ん!美味しそうですよ、センパイ」
「あっ、そーだね…」
ようやく、我に返ったようです。
「半分こしましょーよ!」
「そーだね!どっちも美味しそうだもんね」
ニコリと笑うと、半分にして私にくれた。
「女の子は、ちょっとずつが好きだよね。
ほのぼのします。
ボクのも、よかったら食べてください」
こっちもギコチナさが取れてきたかなっ。
自分の分を一口分残し、分けてそれぞれのお皿に置いてくれた。
「えっ、いいの?柳澤くんの奢りなのに?」
「ボク、一口で十分なので」
コーヒーを何も入れずに飲む姿が、大人だなぁ…