一番がいい!!
センパイが戻ってきて、食べ終わると近くのショッピングセンターに行く。
柳澤くんに「帰ってもいいよ?」って聞いたけど…
帰るわけないよね。
「コレ可愛い〜!
知里ちゃん、コレと合わせて試着ね」
センパイに言われるまま、あちこちの店で試着しまくる。
やっぱりセンパイは、センスがいい!
たくさんお小遣い貰ったけど、迷うことになるのは変わらなかったよっ!
柳澤くんは、そんな姿を嫌がる様子もなく微笑んで見ている。
「センパイ、これ似合うんじゃないですか?」
これからの季節に使えそうな、いろんな大きさありの色とりどりのドット柄ワンピ。
「ワンピ欲しかったんだ!可愛いね。
買っちゃおっかなぁ…」
「私のばっかりも悪いし、買ってくださいよ!
白と黒ありますよ!」
「どっちも可愛いね…迷っちゃうなぁ…
」
先ほども述べたが…
私はセンスがない…
静香センパイの服なんて、怖くて選べないよ…
どっちを着ても似合うんだろうけど…
キラリンッッ!!
ひらめいた!!
今日の私は冴えているのかもしれない!
「柳澤くんは、どっちが似合うと思う?」
突然振られて、ビックリしたのかピタっと動きが止まった。
言われたことを理解して、
それから、ゆっくり私の持ってるワンピを
右… 左…
「センパイは、白かなぁ。今日のスカートもよく似合ってるし」
王子様スマイル完璧でございます。
そろそろ、恥ずかしいセリフを聞くのにもなれてきたかなっ。
センパイは、頬を赤らめて
「…ありがと。
わたし、白が好きだから、これにするね」
レジまで走って行った。
可愛い!
これは、もう間違いないよね!