私のはじめて


『おはよーございます!早いですね!』


「おー池田さんおはよ。相変わらずのベッピンさん。」


こんな些細なお世辞にも顔を真っ赤にして俯いてしまう。


「こんなベッピンさんと今ここに2人でいれて俺は嬉しいよ〜ははは」


1人で笑いながら高松さんは私の頭の上に手をおいてポンポンとしてきた。



あーせっかくの髪の毛が崩れる。

とか普通なら思っていたのに、
高松さんにされると嬉しくて仕方が無い。


「今チサがコンビニ行ってるわ、もうちょいで戻ってくるよ」


…チサ?誰だろ。と思いながらも待ってると
タイミングよく三村さんがビニール袋片手にこっちへ向かってきた。


「あっ池田さんおはよ!

りゅうちゃんおまた、はいこれ。
コーラでいいでしょ。」

「チサ相変わらず桃のジュースか(笑)」

「あったりまえじゃない。飽きないわ、この味」

そう言いながら袋から取った桃のジュースをグビグビ飲み出した三村さん。


チサって、三村さんのことだったんだ。


仲良いんだな〜と思いながらも


心の中で嫉妬している私がいた。


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