私のはじめて


「ああー…」

『ジェットコースター苦手なんですね(笑)』

そういう私に高松さんは


「ちがっ…酔っただけだよ。」

と照れ臭そうにしていた。


こんなことにも愛しいと感じてしまう私は
相当惚れてるのかと実感してしまう。


『なんか、可愛いですね。』


私はつい口にだしてしまった。


すると高松さんは

「そんなこと、簡単に言わないの。
俺が勘違いしたらどうすんの?」


…え?いやいや、勘違いじゃなくて
もう夢中になってください私に!

と心の中でおたけびをあげるも、届かず

素直になれない私は

『小さい子みたいで可愛いと思っただけですよ。』

と、言った。


本当は好きだから全てが愛おしく思ってるはずなのに、私はどうしてこう素直になれないのかな。とまた後悔しかけた。


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