私のはじめて


「なーんだ、俺と同じような気持ちと思ったのにな。逆だったか(笑)」


『え?』

その言葉の意味を聞こうとしたとき



「おっまたせー池田っち。

池田っちのためにコーラの炭酸抜けねーように、ゆっくり運んできたぜ!」

ドヤ。とでもいうように
私を見下ろしてきた天野くん。


…もうちょっとゆっくり慎重に持ってきてくれてもよかったのに、そしたらさっきの言葉の意味を聞けたのに。

と空気の読めない天野くんを少し睨みながらぶっきらぼうに”ありがと”と言った。


チラッと横を見ると高松さんは三村さんに、
”なんで水なんだよ〜”とごねていた。


「仕方ないでしょ!酔ってるんだから。
水でものんで、ちょっとゆっくりしときなよ!」


「ほーい」


と言いながら”味ない〜”と言いながらも
水を飲んでいた高松さん。


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