僕の彼女はお化けです (序章)
チャイムがなり、教師が教室を出て行く。
教室が騒がしくなり、皆が帰り支度を始める中、僕だけは1人窓を見続けていた。
しかしさっきと違い、今見てるものは景色ではない。
窓が反射させた人物、
垂れてくる、身長にしては長い髪を気にしながら黒板の文字をまだ必死に書き写している生徒だ。
確か上の名前は高坂といったか。
入学当初の自己紹介の時、彼女が透き通るような声でそういったのを覚えている。
ちなみにそれ以降彼女の声はまだ聞いてない。

「天使だな…」

もちろん、その時から僕はベタ惚れだ。恋をしている。彼女の全てが「どストレート」だった。

「どっこみてんだよっ!」
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