空色canvas
「蒼井さんて…どんな子?」
「すごく綺麗な子だよ。俺も何回かしか見たことないけど、ゆるくパーマのかかった髪が腰まであってさ…」
「………」
…サヤだ。
俺は確信した。
あの絵は…
“蒼井彩耶”はサヤのことだ。
「でも何で休学なんてしてんだろうな…」
ガタッ…
圭介の言葉の途中で席を立った。
「…お前またどっか行くの?最近よく急に消えるよな」
「ちょっとな…」
「どこ行くんだよ?」
「……真実を確かめに…」
俺の答えに圭介は明らかに怪訝そうな顔をした。
「…は?わけわかんねぇ…まぁ今度教えろよな?」
「あぁ…」