空色canvas
「で、この前の誠司先輩とは何だったわけ?」
「あぁ、あれは…」
「あれは?」
「…勘違いだろ?」
「勘違い?」
圭介を見ると俺の言ってることが全く分からない様子…。
「俺が蒼井さんの絵をずっと見てたから変なふうに思ったんだよ」
「ただ絵を見てただけでか?」
圭介は怪訝そうな顔をした。
やっぱりちょっと無理があったか…?
「………」
「確かに榛真の見方異常だったもんな~」
…笑ってる。信じたのか?
圭介を軽く睨んだ。
「変人扱いすんな…」