空色canvas
9:友情と壊れた心
「………」
まるで仔犬が散歩を急かすように今か今かと興味津々でこっちを見ている。
圭介…
おまえその体にその目は似合わねぇ…
でもそれよりも…何で?
「菜央…どうしたの?」
俺の目の前に座っている圭介の隣には菜央が居て、同じようにキラキラした目をしてる。
この状況よく分からないんですけど…
「圭介君に聞いたよ。榛真が気になってる子のこと…」
「圭介おまえ勝手に…」
睨みつけるとバツが悪そうに、興味津々で見ていたはずの目を逸らした。
「蒼井さんなんだってね、榛真が気になってた人って…」
「菜央、知ってんの?」
圭介から目を移すと、ミルクティを手に持つ菜央と目が合った。