空色canvas




「うっ……わぁぁぁ…」


「………!」



急に大声をあげて泣きだした。

まるで何もかもを吐き出すかのように…


しばらく泣き続けたサヤは、またボーっとキャンバスに目を向ける。

俺はそんなサヤの様子を見ながらやっとのことで口を開いた。



「……サヤ」



急に声をかけられ、一瞬ビクッとなったサヤはゆっくりと俺に目を向ける。



「………」


「……サヤ…」





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