空色canvas
「榛真…おまえまた一限丸々睡眠かよ」
「…んー…圭介ノート頼む…」
「はいはい…」
あれから二週間が経ち、坦々とした毎日が過ぎて行く。
俺はほんの数ヶ月前の自分に戻っていた。
授業は寝て過ごし、後から圭介にノートを見せてもらう。
お礼は缶コーヒー一本。
本人は「Aセットがいい!」といつも言ってるけど…
どんだけ好きなんだよ…
そして夜は圭介と街に出て朝まで飲み明かした。
ただ、変わったこともある。
朝まで飲み明かしても学校で眠ることなんてなくなった。
家に帰り、自分のベッドに潜り込む。