空色canvas


「お前、何してたの?」



不審な目を向けてくる。

確かに朝から絵の具つけて登校なんて、何してたんだ?って感じだよな…



「ん?お絵描き♪」



そう言って笑って見せた。



「は?意味わかんねーし。てか来たんなら授業出ろよ?」



俺の答えにそいつは苦笑いしながら横を通り過ぎて行った。

まぁせっかくここまで来たし、一限から受けて行くか…


水色の絵の具をそのままにして教室に入った。





「榛真?お前が一限から出るなんて珍しいじゃん」



教室に入って早々声をかけてきたのは昨日一緒に飲みに行った圭介。

ほんとに朝まで一緒に飲んでたのかよ?ってぐらい清清しい顔。


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