空色canvas
この絵が目に飛び込んできた瞬間、ジーンと胸が熱くなった。
暖かくて柔らかい。
俺が知るサヤの絵…。
「気に入ってくれた?」
横から感じる視線に俺は絵を見つめたまま微笑んだ。
「あぁ…サヤらしい絵だな…」
「……うん」
俺の表情に満足したようにサヤも絵の方へと目を向ける。
「でも…なんでこの題名なんだ?」
絵と題名が俺の中でリンクしなくて首を傾げる。
そんな俺の手をそっと握るサヤにドキッとした。
絵を見ながら微笑むサヤを見つめる。