空色canvas
4:薔薇の花と宿題
「ハル!」
そして俺は最近毎日のようにここに来ている。
「ハル授業は?ハルは大学生でしょ?」
隣に座ってサヤが広げた絵の具を一つ一つ手に取って見る。
「へぇ…色んな色があるんだな…」
「ハル~?」
「ん?サボり♪」
心配するサヤにニコッと笑ってみせた。
「あー!ハル悪い子だー!!」
「悪い子じゃないよ…ちゃんと今も授業受けてるし!」
「………?」
疑うように俺の顔を覗き込んだ。