死んでもずっと友達だよ
「フフフフフ、

フフフフフ、

フフフフフ」




浩太の耳元で、夏希の声が聞こえていた。




浩太は、もう動くことのない体に激痛を感じながら、夏希のことを憎んでいた。




「浩太、これで私たちは、ずっと一緒だね」




夏希の楽しそうな声が、浩太を苛立たせた。




「浩太、私たちは友だちだよ。

これからも、ずっと」




〈 ふざけるなよ。

オレはまだ死にたくない…… 〉




浩太は最後にそんなことを思い、やがて意識を失った。
< 106 / 351 >

この作品をシェア

pagetop