死んでもずっと友達だよ
「止めて、夏希!

手を放して!」




翔子は悲鳴にも似たその声で、必死になって叫んでいた。




これ以上、夏希に関わっていたら、自分はきっと夏希に取り憑かれてしまう。




そしたら自分も、浩太のようになってしまう。




翔子が恐る恐る夏希の顔を見ると、夏希はまるで、哀願するように翔子の顔を見つめていた。




翔子、お願い。

私のそばからいなくならないでって……。
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