死んでもずっと友達だよ
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私は香澄を見ていると、胸が張り裂けそうになる。




年も変わらない。




体型も変わらない。




それなのに、私たちには決定的な違いがある。




私には、香澄の未来がキラキラと輝く宝石のように見える。




ああ、香澄は私とは違うんだと私が香澄を見て現実を思い知らされたとき、私は自分のみじめさに愕然として死にたくなる。




もしも、一生に一度だけ、私の願いが叶うならば、私は香澄になってみたい。




私も香澄みたいに、輝く未来に期待しながら生きてみたい。




決して叶うことのない私の夢。




だけど私は、この夢を捨てられない。
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