死んでもずっと友達だよ
夏希の日記は夏希が自殺した日で終わっていた。




私は何も書かれていない日記帳の白いぺージを見つめながら、夏希の気持ちを考えていた。




〈 夏希は私たちに何も言わないで、一人で苦しんでいたのね。

夏希がそんなに苦しんでいたなら、私に教えてくれたらよかったのに……。

そしたら私は、夏希と一緒に、夏希が死ななくてもいい方法を考えたのに…… 〉




私は過ぎ去って、取り戻すことのできない時間を悔いていた。




もしも私が、夏希の気持ちに気づいてあげられたら……。
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