死んでもずっと友達だよ
「ひぃぃぃぃぃ!」




翔子は首筋に感じたゾッとする冷たさに、思わず悲鳴を上げた。




〈 私の後ろにいるのは、夏希の悪霊。

私と仲が良かった友だちの夏希じゃない…… 〉




翔子はどうしていいかわからずに、暗闇の砂浜で立ち尽くした。




きっと自分は来てはいけないところに来てしまったんだと思いながら……。




「ねぇ、翔子。

どうして私にずっと背中を向けているの?

翔子、こっち向きなよ。

私を見て」




翔子はその言葉にゾッとしながら、ゆっくりと後ろを振り返った。
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