死んでもずっと友達だよ
「いやぁぁぁぁ!」




翔子は振り返り、夏希の姿を見たとき、恐ろしくて悲鳴を上げた。




血で赤く染まったセーラー服を着た夏希は、まばたき一つせずに目を見開き、不気味な笑みを浮かべて、私を見つめていた。




〈 あなた本当に夏希なの?

夏希はどうして、そんな気味の悪い顔で私を見つめるの?

お願い夏希、あなたはどこかに消えて、いなくなって!

私たちはやっぱりもう、友だちではいられないから…… 〉




怯えている翔子の手を夏希は強く握った。





翔子は夏希の冷たい手の感触に、思わず悲鳴を上げていた。
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