死んでもずっと友達だよ

憧れと憎しみ【ｓｉｄｅ夏希】

｢どうにかして、お金借りることってできないの？

どっかから借りてこなくちゃ、うちにはもう食費もないんだよ｣




｢友だちから借りてくるさ。

きっと二、三万の金なら……｣




｢もう限界よ。

お金も借りれない。

返すあてもない。

もう、終わりなのよ！｣




私はお父さんとお母さんのいつもの会話を聞かないように、自分の部屋の隅でスマホを見ている。




私のスマホの中には、私の大切な友だちからのメッセージがたくさんあった。




香澄、翔子、和也、浩太、圭吾。




みんなが私の友だち。




私は友だちを大切にしていたい。