死んでもずっと友達だよ
「私と香澄の未来を交換しよう。

私は香澄になって、香澄は私になるの」




ゆっくりではあるけれども、確実に近づいてくる夏希に私は怯えていた。




「香澄、私のゴミみたいな未来を肩代わりしてよ。

私の代わりに不幸を背負って……」




〈 夏希、お願いだから、それ以上、私に近づかないで。

私は夏希の未来を肩代わりなんてできないよ…… 〉




「私は香澄になりたいの。

私は香澄になって、幸せになりたいの」
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