死んでもずっと友達だよ
「許せない……、香澄ばかりが幸せなんて……。

許せない……、香澄ばかりが愛されるなんて……。

許せない……、香澄の未来が明るいなんて……。

許せない……、許せない……。

許せない……、許せない……。

許せない……、許せない……」




夏希は不気味な声で、私を呪うようにそうつぶやいた。




私は夏希のその声に、ゾッとして震えていた。




もしかして、夏希は私を……。




「夏希、香澄を助けろ!

香澄はオレたちの仲間だろ?」




和也がそう叫んだとき、夏希の青白い手が、和也の背中を押そうとしているのが、私には見えた。




〈 夏希、どうして? 〉




私がそう思って、恐怖に目を見開いたとき、夏希は和也の背中を勢いよく押した。
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