死んでもずっと友達だよ
【香澄、どうしたの?

早く部屋の窓を開けて。

私を見てよ】




私は夏希からのそのメッセージに怯えていた。




夏希は本当にいるのかしらって……。




〈 いるはずがない。

いるはずなんて、ないじゃない 〉




私は勇気を振り絞って、立ち上がった。




窓の外を見れば、きっと何かがわかると思って……。




〈 夏希は死んだのよ。

私はそれを証明するの 〉




私は自分にそう言い聞かせて、窓のフレームに手をかけた。
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