死んでもずっと友達だよ
〈 オレの後ろにいるのは、もしかして夏希か?

でも、そんなはずはない。

夏希は校舎の屋上から飛び降りて、死んだから…… 〉




浩太の額から冷たい汗が流れ出した。




〈 オレの後ろにいるのは、夏希の幽霊?

だったら、オレは逃げなくちゃ……。

後ろを振り返らずに、そのまま校舎の外へ 〉




「ねぇ、浩太。

最近、グループチャットの様子がおかしくない?

何か、私だけがみんなからのけ者にされているみたいで……」




浩太は背後から聞こえてくる夏希の声を無視して、足早に歩き始めた。
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