死んでもずっと友達だよ
浩太は首筋にひんやりと冷たいものを感じたとき、ドキリとして思わず声を上げた。




〈 何だよ、この冷たい手は?

止めろよ、夏希。

こんな気味の悪い手でオレを触るなよ 〉




浩太は背後に立っている夏希の存在が恐ろしくて、履きかけの靴もそのままに、その場で凍りついた。




「ねぇ、浩太。

やっぱり気づいているじゃない。

私のことを……」




浩太は夏希のその言葉にハッとして、無意識のうちに振り返った。
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