死んでもずっと友達だよ
「ねぇ、香澄。

私の苦しみに気づいて。

私の心の闇をのぞいてみて。

香澄なら、私を理解してくれるよね。

私たちは、友だちだから……」




私は夏希のその言葉を聞いたあとに、息苦しくて目を覚ました。




私はベッドの上で、上半身を起こし、ドキドキと大きな音を立てる心臓の鼓動を感じながら、乱れる呼吸を整えていた。




〈 何なの、今の夢は? 〉




私は夢の中の夏希の言葉を思い出しながら、そう思った。
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