死んでもずっと友達だよ
しんと静まり返った校舎の中で、浩太が階段を上る足音だけが、校舎の中で響いていた。




〈 誰もいない校舎は、気味が悪いぜ 〉




浩太は暗闇の校舎の中で、足元を見つめながら、そう思った。




〈 早く夏希に会って、家に帰ろう。

なぜだか、校舎に長くいてはいけない予感がするから…… 〉




浩太は階段の最上段まで来ると、屋上へと続くドアに手をかけ、そのドアをゆっくりと開けた。
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