(気まぐれっぽい)Queen
下っ端side


「お前らはこの私に何をしようとしている。縄で縛る?ハッそんなことしたって無駄さ。この私は世界最強と呼ばれた“Queen”なのだからな」


ɿ(。・ɜ・)ɾⓌⓗⓐⓣ? 何も知らない奴らだったら、迷わずそう思うだろう。

確かに、傍からすれば厨二病だ。

けどだ。

なぜか俺はコイツの言っていることが本当に思えてくる。

気迫、貫禄、雰囲気、その全てが俺を魅了させる。

足が竦む。ガクガクと可笑しいぐらいに震えてる。

「…ぁ」

声も掠れ、頭が真っ白になる。

「…お前らは何をしようとしたのだ。ほれ、答えてみよ。愚かなる愚民よ」

1歩、1歩近付いてくる姫さん。それと同時に、俺も1歩、1歩遠ざける。

そうすると、ソイツはニヤリと妖しく笑って、


「やれ」

そう、呟いた。

ゴッ

後ろから蹴られ、前のめりに転ぶ。あぁ、そうだった。


この部屋には元々2人居たんだった。


下っ端side _END_
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