(気まぐれっぽい)Queen
今のメールのやりとりで目が覚めたあたしは、早速支度に取り掛かった。
昨日は土曜。勉強会をして、楽しかった。思わずニヤけてしまう。
で、今日は日曜日。悠貴とこの前会った時に、予定を決めた。募る話もあるだろうし、お喋りをしたいなぁ…と思ったあたしは、待ち合わせ場所を駅にした。
駅だったら、電車でどこへでも行けるし。喫茶店の目星は大体ついているから、行く場所はバッチシだ。
クローゼットを開ける。服は、貰ったものをそのままにしているため、沢山ある。どれもあたしの好みじゃない。
だけど、悠貴からも言われたし、会うのは久しぶりだし…。仕方ない。
若干、上の服のフリルが気になる。なんとなくガーリーな感じ。下は半ズボン。これは変わらない。おまけに長靴下を履いて、バッグを持ち、靴を履く。
「行ってきます」
戸締まりちゃんとしたっけ…。
駅までの道のりは散々だった。色々な人の視線が突き刺さる。あたしだって、自分の容姿が並の上だってことぐらい、自覚済みだ。
駅に着けば、たくさんの人たちがいた。まあ、待ち合わせ場所には適してるからね。おまけに今日は日曜日だし。
どこにいるんだろう…?
キョロキョロと辺りを見回す。悠貴らしき人物は見当たらない。だけど、1箇所だけ、女の子が集中的に集まっているところがあった。
その中心へ、女の子たちの間を通り向かっていく。
ほら、やっぱり…。