（気まぐれっぽい）Queen

葵side

萌花が“KING”の姫になった。
その理由も柊っつう、副総長がヤクザの野郎で 萌花の許嫁だから守らせろだとさ。

ガンっ!!!!

ふざけんじゃねぇよ。こっちの気も知らないで…。たやすく守るなんて言いやがってクソ喰らえっつうんだ。

俺は反対なんだ。けど…、ミサは萌花の思いを尊重しろって言う。
ミサは大人の考えだから良いけどよォ、俺は まだ餓鬼だから、そうたやすく了承できねぇ。

だから、時空が言ったように KINGの奴らを見に行くことになった。


＿ﾊﾟﾀﾝ

KINGの溜まり場の屋上は思ったよりも広かった。

出迎えてくれたのは、俺のライバルこと柊だった…。

萌花はコイツが良い奴だって言うけどよぉ、コイツ 胡散臭い笑顔ばっかりで腹ん中で何考えてるか分かんねぇぞ。

ミサ達も それには気づいてるのか…？
俺はズバ抜けて身体能力が高い。…決して自慢じゃねぇぞ!!

他の奴らも…、まぁ大丈夫そうではないな。なんか、目が死んでる。素直に怖ぇと思う。

まぁ、コイツ等は暴走族で 結局は世間のハミダシ者。

グレた野郎ばかりの所に、まともな奴はあんま居ねえだろうな。