方言溺愛おにーさん。




え?なんなん東京。

席無かったら空気いすなん?

これが日本の首都なん?

これが現代の社会なん?





ううっ…メッチャしんどいし!!


アカン、足ブルッブル震えてきた!!




「坂町さん。よろしくね?」




「あ…ウン、よろしく……」




あああああああかん!!!



学校生活の前に膝が終わる!!!


友達作ってる場合ちゃう!!



ひざ、膝がぁぁぁぁぁっっ!!!




「坂町さん震えてるけど大丈夫?


緊張しなくていいよ。みんないい人だよ」



いやいやいやいや!!!



見て!!!膝見て!!!!



普通なん!?普通の光景なんか!?




「おいそこー。


転校生に話しかけてばっかで


俺の話聞いてないだろー。


罰として空気椅子な。」





「はーい…。」





ええええええええ!?


あんたもすんの!?


なんかゴメン!巻き添えにしてゴメン!





「ふふっ。一緒だね、坂町さんっ!」




この子すげぇぇぇぇ!!!

メッチャ爽やか!メッチャ余裕!



「ご、ごめんな?私のせいで…」




「ううん、いいよ。


その代わり、これ一緒に耐え抜いたら


私と友達になってね?」










こうして東京の友情が生まれたのであった





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