今日は来る
私はその間、空を見ていた。




智也の事を考えながら・・・。




看護士さんに呼ばれた。




フラフラした足どりで
支えられながら
先生の居る所まで行った。




ガチャ・・・




扉が開くと
まず飛び込んで来たのは、
お父さんとお母さんの
泣き顔だった。




「じゃあ未瑠ちゃん、
ここに座ってくれるかな?」




先生が指指した椅子に座る。




私の手は少し震えていた。




「じゃあ今から私が言う事を、
落ち着いて聞いてくれるかな?」




私は頷いた。




「いいかい?未瑠ちゃん、
君はね・・・」




お母さんの啜り泣く声が
大きくなった。
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