今日は来る
私は意識が朦朧としていた。




立つ気力もなく、
壁にもたれていた。




「何?立てないの?」




私の前にしゃがみ込む。




「ねぇ何か言ってよ!
ん?それって・・・。」




松田は私の薬指にはまっている
指輪を見ていた。




「へぇ〜いいもんあんじゃん!」




私の指から松田は
奪い取った。




「・・・やっ止め・・・
っ・・・ゲホッ!!それだ、けは・・・。」




「うっさいんだよ!!」




そう言って松田は
茂みの方に指輪を投げた。




「じゃあね!」




私は睨みつけた。




私の耳元で、




「智也君は諦めないわよ!。」




校舎に戻って行った。





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