今日は来る
私は動かない体を引きずって
茂みの方まで行った。




「ない・・・な・・・・い・・・」




私は泣いた。




「うっ・・・うっ・・・」




誰かが来る音がした。




「誰かそこにいるん?
・・・!未瑠?」




走ってきて私を抱きかかえた。




「た・・・一。
私、智、也から貰った・・・
指輪、無くし・・・」





「もう喋んな!
よし!」




太一は私を抱きかかえて
保健室まで連れて行った。




「先生!」




「あらどうした・・・!
大坂さん!!」




先生は急いで私を
ベッドにつかせた。




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