今日は来る
昔の事を思い出していたら、
病院についた。




未瑠のお父さんと
お母さんは俺に
"ありがとう"と言ってきた。




でも今は、その言葉は
俺にとって辛かった。




未瑠は治療が終わったら
目を覚ました。




「未瑠!よかった!!」




「太一は命の恩人だね・・・。
あそこで太一が見つけてくれなかったら
私、死んでたかも・・・。」




「死んでたかもなんて言うなよ!」




「だから、太一のおかげ!
ありがとう・・・。」




そう言って未瑠は笑った。




俺は病室を飛び出した。




そして廊下で泣いていた。




俺が未瑠を好きじゃなくなる
なんてできない・・・。




だって未瑠は、俺の
命の恩人だから・・・。





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