今日は来る
「未瑠ちゃん・・・。とっても
言いにくいんだけど・・・」




私はいきなり怖くなった。




布団を思いっきり握っていた。




「君の体の中にはまだ、
癌があるんだ・・・。」




「えっ・・・?先生、
言ってる意味が
わからないんですけど・・・」




「前に手術した時には
気付かなかった・・・。」




「なっ・・・何に?」




一気に鼓動が速くなった。




「転移・・・していたんだ・・・。」




私は自分でも気付かないうちに
泣いていた。




「だって先生!私あれから
すっごく元気だよ?
風邪だってひかなかったし!」




「・・・進行が遅かったんだと
思う・・・。ボロボロになって
運ばれて来た時、未瑠ちゃんの
血を調べたんだ・・・。
そしたら・・・」




先生は青ざめていた。




< 179 / 245 >

この作品をシェア

pagetop