今日は来る
聞こえてきたのは・・・




お母さんの、




泣き叫ぶ声だけだった・・・。




私は、手から滑り落ちた
同意書にさえ、




気付かなかった。




その日の夜の事は、
覚えていなかった・・・。




ただ、お母さんが寄り添ってて、
お父さんが来て、
泣いている所しか
覚えていなかった・・・。




私は泣いたのか、
私はいつ、どうやって寝たのか、
覚えてはいなかった・・・。




次の日、お父さんとお母さんが、
サインの入った同意書を、
私に渡した。




「未瑠、サインをして?」




「・・・」




私は何も答えなかった。




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