今日は来る

「私だって死にたくない！！
死ぬのは怖い！
生きたい！智也と結婚するところを、
お父さんとお母さんと
太一と璃那にも見てもらいたい！
その後、子供を産んで、
幸せに死んで逝きたい・・・！」




私は泣き崩れた・・・。




その時、扉が勢いよく開いた。




そして足音が聞こえた。




「未瑠！！」




「とも・・・や・・・
何で、ここに？」




「おばさんに、電話を貰ったんだ・・・。
未瑠が、癌だって・・・。
前にも手術して、今度は
未瑠がたす・・・からないって・・・。」




智也は私を引き寄せて、
優しく抱きしめてくれた。




私も智也の胸の中で、
泣きじゃくった。




「未瑠、サインをしてくれないか？」




私はまだ迷っていた。